茂木さんの授業

unboy2005-09-05

がはじまった。今日と明日の二日で空間デザインの集中講義。久々に喋る立場から聞く立場になって、あっという間に3時間が過ぎた。あまりよく編集できてないけど、臨場感ってことで今日のメモアップします。メモなのでぜんぜんまとまってない;;、明日もK41教室で10時からです。クリエイションを行う脳の活動に妙に神秘性とか怪しいものを持ち込まない!ロゴスの定位を聞けてよかった〜
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小津安二郎東京物語
映画の文法がおもしろい、画面の細部にまで関心がゆきとどく
保坂和志芥川賞作家で10指にはいる、彼が小津を100回見て、ひじょうに気持ち悪がっている。理由・・・
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人間の脳の不思議さ
脳は最初から振り分ける
記憶されることが難しいところで「ほんとうのこと」が起こっている。
空間は記憶することが難しい、文字と異なって
脳のなかで記憶に残るのにタンパク質が合成されるのに二週間、長期記憶が蓄えられる。
人間の面白いことは過去の記憶を変えてゆくこと
記憶は編集され続けてゆく
記憶力=記憶の編集力(これが勝負)
脳とコンピュータの最大の相違点
使わない記憶は脳のなかで場所が移ってゆく
ペンローズ=「新しいことを作ることは思い出すことに似ている」
記憶の編集こそが創造のプロセス
異常な記憶力を持つ男の研究をすると、編集力が無い。個々の記憶はあるが編集してエピソードを作る理解が立ち上がらない。
能力のトレードオフ
色彩と形態の関係もそうか??
自閉症のケース;ある能力が突出する、機械みたいに覚えるが言葉はしゃべれない。
フランスで洞窟の絵の凄いのが見つかった、それを描いた人類は現在の自閉症的精神状態に近かったのではないか?
自閉症サヴァン(言葉を通じて見ないでありのままで見ている)

質問:言語能力の発展との関係は?
シンボルを通じて言葉を見ている
一部の天才は行ったり来たりできる。
LSDに近い

○ここでエクササイズ

○思い出すこと
FOK(Feeling Of Knowing)
記憶自体(側頭葉)と、記憶を知ってるという感じ(前頭葉)の関係
クリエイション、新しいものを生み出す関係は記憶のアーカイブから組み合わせて出してくる能力。記憶を思い出す仕組みに非常に似ている、アーカイブがあればあるほどクリエイション。ゼロから作ることなどあり得ない。
脳科学的には「ど忘れ」を思い出そうとするときの脳の働きにクリエイションがある

ワークショップ:
「ど忘れ」の効用(前頭葉を鍛えるトレーニング)3分制限時間

私、52才 男
問1小学校1年のときの校長名 分  秒  FOK 覚えてもいない
問2一昨日の夜食べたもの12秒  FOK
きんめだいの煮付け、ひややっこ、ビール、枝豆、芋焼酎、Y
問3小泉さんの前は森さん、森さんの前は?小渕さん。1分30秒 FOK Y
問4今まで食べた一番美味しいものは何? 国産のマンゴー 3秒 FOK Y
問5小学校のときに教科書に書いた落書きをひとつ思い出して、できるだけ正確に再現してください。
        分  秒  FOK 無理、ぜんぜん覚えてない
※こんなのを書いていたと思い出した瞬間の時間を書くこと
※制限7分

注意力の話
チェンジブラインドネス
Change Blindness

ビデオを2本見て、細部の記憶を答えさせる
凄く大きな変化があっても見落とす
独り言)普通のビデオをカット毎に変化させたものを作るワークショップやってみたい。
○道を聞いている人の間をボード持った職人が通ったときに人間が入れ替わる、しかし教えている人は気がつかない。なぜなら教えているということに集中して相手が誰であるかということを重要視していないからか?
※この作品をビデオで作らせるワークショップをすると面白い。
※認知はどこかに集中すると消える
※認知の隙間で勝負する小津。カット割りを使うワークショップは面白い
※映像は空間認識
※人間の脳は思い込みをする、そのことでブラインドになってしまう。
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意味不明かもしれませんが断片を遊んでください