「小さな政府を目指しなさい、市場を信頼しなさい」

unboy2005-09-02

と世界中を巡って説いた人たちがいた。勤務地はワシントンDC19番街。1920年当時の経済学に基づき、相当の高給をもらって中南米の経済を破壊した人たち。すなわちIMF本部のこと、どうも亡国の総理が細部の説明を一切拒否して叫び続けているスローガンはこれじゃないの?
東アジアがグローバリゼーションの荒波をうまく滑り降りて奇跡的な発展をした最大の理由は、市場に任せずに国家が介入してソフトランディングを果たしたことは定説。IMFの言いなりになった国々はどんどん破壊されていった。今この国で起こっていることの正体を見極めるのに良い本あり、特に若い人たちには勧めたい。
どんな主張でもいい、乱暴に扱わずに細部まできちんと説明することを嫌がり「悪いようにはしない」的な言動をすることや、敵か味方かのような単純な言動に振り回されるのは恥ずかしい。本離れが進行しているのは明白としても落ち着いてものごとを考えることが無くなったら暴走社会が来てしまう。とても薄い本、そして語り言葉なのですぐに読める。テレビを消してしばし文字と過ごす時間を持とう。