スッキリさわやか

unboy2005-08-16

衆議院郵政民営化法案が僅差で可決されたとき、亀井氏がインタビューで「次はノックアウト」だと自信ありげにインタビューを受けていた。それと「刺客」を次々に送る小泉総理を見ている今の僕と気分に大差が無い。正直言うと爽快感というのか、気持ちよくゲームを進めているときに快感に似ていることに気付く。はっきり言って「やれやれ〜」みたいな格闘技を見るリングサイドの客に近いメンタリティーになって、このバトルで小泉ダースベーダーが反乱軍を殲滅することをワクワクしながら待っている。おまけに今度は現実にそれに加担して、自分も実弾(投票)を発射できるのだ。いつも無関心で政治に何も感心をしめさずに、自虐史観などということばだけにゾウリムシのように反応していた無責任な人間にも、これで絶好のチャンスが訪れた。こんなに面白いゲームだからゲーマー・ホリエモンもバトルに参戦。けっこう考える人でさえ、危険なことが起こっているとわかっていても、「なるようになれ」みたいなデカダンスの快楽を押さえきれない。
はっきりしていることは悲惨なシーンは常に快感を高める効果を持つという事実。911の時も真実がわかるまでは、言いようの無い快楽が画面から押し寄せて来ることを感じた人も多かったはず。そしてJAPAN911を演出する小泉も見事に快楽を演出する。テレビを見ながら水戸黄門が悪代官をやっつけるような気分で、浮動票チームはスッキリ刺客に投票するのかも・・
いよいよ人間の生死までゲームのステージに乗っかってしまった。圧倒的に勝者は少数なのに、絶対に敗者になるに決まっているはずの大衆が勝者の気分で投票に行く。おろかな野党が叫ぶような「弱者切捨て」などでは無い「95%切り捨て」という専制政治も経験しなかった事態が起こる。君も貴方も切り捨て対象なのだ、ほんとうに日本社会が思慮深いバランス感覚を持っているのか、ゲーム感覚で民族の未来を投機市場に上場するのか、日本は危険で暑い夏をすごす・・
あのトヨタ奥田会長が、なぜ公団の談合を擁護するような発言をしたのか、、真意を知ったときには多くの良きものが失われているだろう・・・
http://www.asahi.com/special/050629/TKY200507110110.html