郊外モール

テレビをつけると変な事件や暗い話ばかりの間にタレント並べただけの番組が詰まっていてほんとうに嫌になる。久々にレンタルDVDでも借りようかなと思って、雑誌とビデオしかない郊外住民を馬鹿にしたような複合型ショッピングモールに行ってみた。はっきり言って驚きの価格!全部100円だし;;入会金もゼロ。しまった;いっぱいアマゾンで買ってた俺は何??と悔し涙を隠しつつ新作コーナーへ行くと、ほとんどレンタル中で何も借りれないじゃないか〜。キャラの研究もあってディズニーのコーナーへ行くと「ニモ」はDVDもビデオも一個ずつ。なんてこった!やっぱ100円というセール価格にユーザーが爆発したんだ;;。
結局ブエナビスタとかエビボクサーとかマニアックなものを借りて一階のダイソーに行くと凄い人。週末の日曜で歳末なのに普通のショップには閑古鳥が鳴き、超低価格の貧しい店だけに人が群がっている。車と携帯とルイビトン以外は徹底的に貧しいものやジャンクフードに囲まれて生きる無数の人々がここにいる。友人のギャラリストが言っていたことを思い出した。最近ほとんど買いが無い、これから益々大きな不況が来ると・・・。平穏に見える郊外の住宅街に、不安を隠すために本を捨て、知性を捨て、文化を捨てて身構える人々が急激に増えているのかもしれない。友人の美容師が、美容師をできるのは若い時だけ、少し年齢を重ねると誰も指名しないから失業する腕利きの美容師が多くいると言っていたことを思い出した。若いときしか仕事がないようなシステムや、ビトンを買って良い車に乗る人たちがダイソードンキホーテに日参し、街には消費者金融の看板が溢れるこの国は危ういのではないか。楽観主義をそろそろ捨て!アメリカにもヨーロッパにも中国にもなれずに衰退してゆくと想定した取り組みを始める時が来ている。