窯象がんばった

大魔神?

とにかく昨夜の窯象のふんばりはすごかった。耐熱800度の設計なので竹の高温燃焼に駆体をゆがめながら踏ん張った。なんとか形状は復活したが、見ていてけなげな感じがしてしまう。作品というより実用を超えた人格を感じてしまうから不思議なものだ。頑張れ負けるなと思わず応援した昨夜であった。
昨夜の宴のあとが嘘のように静かな田んぼに静かに雨が降り注いで、三々五々起きだした学生が雨のなかをうろうろしている。たき火のそばでぼんやり火をつつくもの、仮設テントのなかでぼんやりお茶を飲んでいるもの。だんだん雨脚が強くなって雨の吹込みが激しくなってブルーシートで覆いをする。お湯をわかして柴田さんが協賛でゲットしてくれたカップヌードルを食べようとしたら、なんとぬるま湯を入れてしまい久々に奇妙な食べ物を胃袋に流し込む。
 そうこうするうちに、雨があがり(助かった〜)炭の取り出しと後片付けが始まった。いつも思うのだが、誰も指事しないのにどうしてこんなに全員役割を発見しながら静かに動くのか不思議だ。奇妙な静かさがつつむ田んぼで着々と作業が進んでゆく。結局夜利根荘に戻った学生はほとんど無く、たき火のそばで夜を明かしたもの、テントのなかで芋の子を洗う(僕も)ように仮眠を取ったもの、それぞれが黙々と動いてゆく。

 ほんと今回はよく焼けている。数本焼け残りがあったが全体として完璧。しかし上下二段詰めのためにもともともろい竹が下段のほうが粉砕されてフレークになって濾過材用に自動的になってしまった。これを避けるには上下の間に火を誘導できるような簀の子を入れるなど、さらなるバーションアップが必要。もしバングラに普及させるなが小型のドラム缶窯の改良型も作らねばである。このワークショップをきかっけに取手市で窯の設計と普及を予算化してくれたらと思うので、だめもとで市長さんに提案書を書いてみようと思っている。ほんとは東京芸大の彫刻科に面白いワークショップとしてアート窯の設計などが持ち込めたら一気に地元は活性化すると思うのであるが(^^)
 さて、なんとか片付けも終わり、大急ぎで他の作家の作品を見た後で駅前のラーメン屋さんで森さん熊倉さんと夕食。そこに僕が忘れたコンパクトフラッシュを届けにメディア班長の歌代くんが登場。いっしょにラーメン会となった。19時25分の上野行きに乗って、ハードなワークショップが終了した@

特筆:メディア部隊の恵良くんの提案で、片付けと同時進行で全員のデジカメデータを彼のPCに集結させてロム6枚に焼き込み、なんと帰りに僕に手渡してくれた!!!!これは忍術!最高のアイデア。メディア時代は人間活動の平行処理に成功するかどうかにかかっているね〜。最高だぜ恵良くん!