窯象のおなか

初窯

オープンに立ち会えないまま筑波に移動した。竹搾液は15リットル以上も取れて上首尾だったものの、炭に関してはついつい煙パフォーマンスを優先したことと、時間を急いだのできっと集炭率はあまりよくないという予感。おそらく生に近い状態の竹を、炭にしながら竹搾液も取るとなると3日はかかるという予感もする(静かにゆっくりが基本)。今回の設計ではアート作品の側面もあるので全体の大きさ(偉容)がまず重要で、この大きさは必須。となると当然時間はかかるがワークショップに三日も割いてくれる参加者はいない(^^);;というジレンマを抱えているので本番に向けては竹搾の収集を控え、時間の短縮と集炭率向上のため極力乾燥した竹を使用することにしよう。

チェック項目
①煙道先端の調整弁をコバックに追加制作してもらう(排気を押さえる)
②つなぎ目を埋める粘土の目地埋め作業は着火前に行う
③水冷ノズル径が14mmで水漏れを起こす。これもコバックに15mmタイプに交換してもらう
④窯内部の盛り土高さを煙道口下5cmまで盛り、しっかり突き固める
⑤本番の竹取りを早めに切り上げ着火時間を早める
⑥天板の調理プレート(窯象の頭)に八角形のトタン蓋があればナンも焼ける
※なんと10時間以上は調理可能と判明
⑦点火初期の作業軽減のために小型扇風機を用意する
※固定のため上部に木製の架台を作成
などなど、取手窯チームでいろいろ検討してもらうネタになると思います。


その後:地球環境研究所でアート&サイエンスのウエブプロジェクトを立ち上げるためのトップ会談。井上統括とは8月の観測所調査にも同行してお互いに夢を語り合ってきたので、楽しい話になった。20時から中華を食べにレストランに行き、21時にお別れをして青山へ向かう。車内でTGAオフィスに近いアジア会館を予約してチェックイン。炭でまっくろになった顔だけ洗って23時30分からサイト構造の打ち合わせに入る。少し頭の回転が遅くなっていたところを今福さんに突っ込まれて覚醒!これはどこにも無いと自負するプラットフォーム案(秘密)が誕生。ほんの一時間だったけどやはり同じ空間で対話することに勝るメディアは無いと確信。メールや電話はやはり人間同士のコミュニケーションにおいて補助的なツールにしかなりえないと思う。その後二人で六本木のテレ朝通りの飲茶で夜食に励み(いかんまた肥える)。少し綺麗になって高くなったアジア会館(ブスッ)で仮眠をとった。