市長さんの表敬訪問

怪しくない記念写真

を受けて勢い良く窯象は作業開始。バッタの時以来「わらしべ長者」システムを取り入れて資本主義の構造と対決(^^)してきたのだが、今回もその流れで資金は最小で雑徭無償労働(ボランティア?)エンジンで突っ走るという方針を貫いている。

その気合が通じたのか、プロポーザル展示を見に来られた取手市長さんは、即座にこのプロジェクトの意味を理解。自ら田んぼの提供や放置竹林、軽トラック、発電機など現代のわらしべをどんどん提供してくださった。これは今までに無いケースで我々もいたく感じ入り、東京へ通勤する市民と農家のディスコミュニケーションについて何らかのアイデアを求めていたTAPに対しても良い効果を生み、学生達も喜んでくれている。

政治家と並んで握手したりすると、怪しい利権構造や詐欺まがいのプロジェクトが裏で動いていそうだが、今回は誠に誠に貧しいプロジェクト型アートとの関わりなのでお互い何の気兼ねも無い(^^)。これで芋でも貰ったならば票と繋がるとかいろいろ疑われるかもしれないが、いずれにしても貧乏アートほど強いものは無い(何の役にも立たないから凄いのであ〜る)。

未来は利害や収益と関係ないところで生息するシステムをどのように生かすかにかかっていると思う。余剰労働力をバイト代とかセコイことを言わず社会に還元しよう!竹伐チームを組織化するだけで日本の里山は一気に力を回復することが可能になる。今回のささやかな試みの延長にこそ環境問題を解決するヒントがあると僕は思う。ODAや大型公共工事の片隅で細々生きるアートプロジェクトが、恐竜にかわる哺乳類への一歩になるように、社会のリーダーは利益の発生しないプロジェクトを個人の心意気で育てて欲しいものである。

全国の自治体首長殿、何の得にもならないことにこそエネルギーを!