唐組の講演

帝塚山のゼミ生EさんとNさんを同行して雑司が谷鬼子母神にある紅テントにたどり着いたのが18時45分。14時に泉が丘(大阪の南部)から電車に飛び乗ってようやく間に合った。池袋の駅から雑司が谷まで二度ほど道を尋ねてほぼ迷わずにやってこれたのがラッキー。
僕は大学生の頃糺の杜や京大の西部講堂で行われる前衛芝居は必ずと言っていいほど見に行っていた。卒塔婆小町や大駱駝鑑などが中心だったが、大学の3回生のときには寺山修二の「ガリガリ博士」を友人と演じたこともある。今のワイフはそのときに芝居のなかで知り合ったということもあり、アングラ芝居(唐さんごめんなさい;;)とは何か因縁めいたものを感じてしまう。
その芝居と二十年以上のブランクのあと再会したのはバッタの室井さんとの出会いがあったからだ、横浜トリエンナーレのときにすっかり忘れていた紅テントにまた僕を誘ってくれたことが切っ掛けだった。
そして今回の「眠りオルゴール」という芝居には、バッタを手伝ってくれたあと唐ゼミに入って役者になった4名が、とうとう唐組の檜舞台に登ったのだ。ほんとうに感無量。若い人たちが育ってゆくのを見るのはほんとうに素晴らしい体験だ。

・・芝居が終わり、テント横の民家に唐さんを中心に車座となった後宴を辞したのが10時30分。急ぎ池袋へ戻る道すがら学生二人とラーメンを食したあと日暮里から常磐線に乗り換えててくれる。こんな深夜にも関わらず嬉しい歓迎ぶりだ。特に新鋭隊長宮原君は丁寧に仁義を切って迎えてくれた。さあ!明日はいよいよ窯象のテストだ。