愛地球博

官僚システムのメルトダウン

の仕事を二件処理するために東京に行って深夜の帰宅。昨夜は朝4時まで品川のアートディーラー宅で焼酎片手に話し込んで、結局ブログできずじまい。会田誠奈良美智の作品に囲まれてグッスリ寝た?のに寝覚めは最高。門前仲町にある五穀レストランで売っている、まぜごはんのテイクアウトと麦茶でミーティング会場に向った。
実は万博にからむのはこれが最初ではない。2000年のハノーバー博覧会で日本館の内装に関わったのが始まりだ。このときも超予算難でなんとかしてくれということで(何でこんな話ばかり僕に来るんだ?)某広告代理店の下請け作業をするはめになった。そのときは、メインブースにコナミの友人にお願いしてインタラクティブに環境問題を学ぶゲームブースを作ってもらう。内装も全く予算が無いとうことで、EPSONの知り合いに頼んで当時リリースしたばかりの巨大インクジェットプリンタを3台協賛してもらい、京都造形の学生を神戸のレジデンスに軟禁して、フルCGの壁紙をなんと700mも作らせた。
しかし結果的にはいかにも散漫でバラバラで目も当てられないという惨状。トータルプロデューサーに権限が無く、運輸と通産と郵政がそれぞれのブースの金を引っ張って自己主張。担当者自体はだれも悪い人間はいないのに全体としては「あ〜やってしまった!」(長野オリンピックの開会式とか、アテネの選手コスチュームと同じ;;)になった。

その時、この国の病理がわかった!官僚の縄張り争いの上にアーティストやデザイナーはお飾りで乗せてるだけ(きっと政治家も・・)の日本。結局金を握っているのは彼らで、それを広告代理店が下請け孫請けに回すだけという構図。

憂うべきはこの日本システム。諫早干拓も農地は休耕田で余りきっているのに40年前の取り決めをバカみたいに遵守している官。大昔に決めた予算の配分を社会の変化にあわせて再配分できない愚かさ。700兆から1000兆円に膨らむ借金の現況はすべて既得権にしがみついて許されている官僚の悪行にある!※貯蓄が1500兆円あるから、国民全員の貯金をはたけばやりなおしできるかもな(笑)

今回もあちらこちらから万博の下請け仕事の話が舞い込む。会期が迫り大手代理店が利幅が薄いと悟るとアーティストに仕事を振りはじめる。そしてまたもや全体という美はなしくずしになって、あちこちで善良な日本人が穴埋めに奔走することになる。

官僚的責任回避構造からもたらされる国民的無関心無反応が、いつしか原発の最深部に及ぶとき、1500兆円の貯蓄というのんきな物語は地獄の底に落ちているだろう・・・

http://www.geocities.jp/elena_ride/