ネーチャーアートキャンプ2003

宵山は楽しい

のカタログとの水戸芸術館からのパンフレットが同時に届きました。昨年の秋に神戸市の麻耶山にある自然の家を舞台に、小学生に映像サクヒンを作らせた「森の映画監督」。そして今年の夏から秋口にかけて水戸芸術館と周辺の商店街を舞台に行われるカフェ・イン・水戸。どちらの企画も共通するのは市民参加型でアーティストとコラボレーションすること。

自分がアーティストなのにこんなことを言うのはおかしいけれど「なんでアーティストなの?」という疑問。宮大工さんだって、漁師さんだって、炭焼き爺さんだってワークショップを頼んだり町おこしに招いたりできるはず。わけのわかんないアーティストインレジデンスやるくらいだったら瀬戸内の漁師全員集めて、壇ノ浦の海戦を再現するとかアホなことやったほうがよほど面白いと思うのに、なにゆえ取り澄ましてアーティストを使うのでありましょうか?
それほどアーティストを呼ぶといいことがあるのでしょうか?「アートを使って町おこし」「アートを使って村おこし」「アートって何だいったい!」

ナゼ?誰もこの質問をアーティストに向かって投げないんだろ。どうして行政も市民もタブーに触れるようにアーティストには文句言わないんだろ・・・。そしてアーティストも何の疑問も持たず、なぜ流行のアートマネージメント音頭で踊るのだろうか?

う〜む謎は尽きない悩みは深い。ぜひみなさん町おこしなどにアーティストがやって来たらこのイジワルな質問をバンバン浴びせかけてやっとくなはれ、それでビビッタり泣いたりしたら、これは偽者。そのときに質問したあなたに、まわし蹴りを飛ばしてきたらそれはムエタイ選手??噛み付いてきたらブラッシー(ふる〜)。

日本はこれから夏祭りの季節、祇園祭に始まって竿灯やねぶたが目白押し。こんなに素晴らしいお祭り(町おこし)をいったいどんなアーティストが始めたんだろ?近代がもたらしたアーティスト像なんぞこの国では蜃気楼の一種。無名の無数の天才的職人気質が無類の文化を生み出したということを思い出しながら、くそ暑い浴衣に着替えて身動きも出来ない宵山にいざ出陣!!