スパイダーマン2

科学者のステロタイプイメージはこうだ

の悪役ドクターオクトパス「ドック・オク」気に入りました!なにが気に入ったかといえば、その何気なアンバランスさ、妙にオデブさん、ファッションがマトリックスのロングコートと少林サッカー(あのときの白スーツのオーナーも良かった)の普段着(?)をミックスしたようなだらしなさ。おまけにサングラスがダサ目でこれがまたいい。自慢のメカはと言えば、SFにはあるまじき変なタコの足みたいな形でなっとらん。そのなっとらんさ加減に並々ならぬクリエーターのアンバランスなセンスが輝いておりました。ちょっとB級スターゲートを彷彿とさせる核融合装置も、なんでNYにこんな変な研究所が浮かんでて許されるの?という施設はグーニーズ風。で、笑いを取ろうとしているのかと言えば220億もかけてもろ力入ってます。
そしてCGはスターウォーズデイ・アフター・トゥモローのように宇宙スケールでもなく、ロードオブザリングやトロイのように、綺麗んだけどCGの臭いにいまいち没入できないということも無く。なんとも心地よい身体サイズ。しいて言えばCG初期にジムキャリーが主演したマスクのようクールにCGを使っている爽快感がにじみ出ていました。言い忘れましたが、もちろんこの映画の醍醐味はスパイダーマンの滑空シーン。これはCGの歴史に残る身体の感覚と映像の融合に成功した例になるでしょう。
映画はいろいろな視点から見るとまた違った見え方ができて、ほんとうに面白いです。ラストに近く友人のハリーが悪の緑仮面をちらりと見たところで、スパイダーマン3の公開間近!との期待を十分抱かせてくれました。さすがハリウッドサービス精神旺盛なり。スパイダーマンの赤とX仮面のグリーンが次回は激闘をくりひろげそう。

新婚ホヤホヤのMJが悪役緑仮面に殺されて、MJとの間に生まれたおちびさんが超能力遺伝で、鬱病でやる気のなくなったパパを助けるとか、アット驚くストーリーが展開されそうですね。

さあ!フィギュア出たら買ってミニミーとスポーンの間に飾るべし。