ゼミは面白い

ブラザーフット

僕のゼミは4回生が32人もいて満員状態なのだが3回生は8人で浮き沈みの激しいのが特徴だ(^^)。理由は簡単で、4回生の指導にてんてこまいになりそうだと思って3回生勧誘説明会の時に、3日間徹夜させるぞ!とか、根性の無いおねえ系はイランとか、脅かしすぎたのが効きすぎて激減。おまけに3、4回生は朝が遅くて9時20分から来てるのは数えるほどしかいないという惨状。

今日は課題の映像編集とDVDオーサリングの実習だったのだが、肝心のミニDVで素材を持参するという宿題を忘れた学生が数人、仕方なくその場でドキュメンタリーを撮って、それを素材に製作過程を見せようということになり、学生がワイワイ喋る状態を撮影しはじめた。

今年は、韓国高麗大学から留学中のシムさんが僕のゼミにモグリで入ってるので、自然と話題が日本の学生のやる気の無さということに流れていった(韓国の学生は猛烈に勉強するという暗黙の了解が根底に?)。ところがところが、「日本の学生は楽したがるやんな〜」とMがいうと、意外なことにシムさんは「韓国もオナジですよ〜」。またMが「日本の政治が悪いからや〜」というと、シムさん「それもオナジですよ〜」。何を聞いても、結局韓国も日本も若者の気質には大差ないことが判明。日本の学生達は「違う!」と言ってもらえると思っていたのにおおいに肩透かしをくらって前のめりになったまま奇妙な沈黙になってしまった。

しかし、しばし沈黙のあとシムさんの語りだした徴兵の話題で座が一気にブレイク。ブラザーフッドの話題もあって、目からうろこの話が噴出した。21歳から23歳まで入ることととか(青春真っ暗やん〜〜という女子学生の絶叫)。陸軍、空軍、海軍で人気は空軍だが3ヶ月長いとか、シムさんは陸軍だったのに軍本部でずっとパソコンで書類作る役だったとか、通訳とか、トラックの運転だけとかも多く、もちろん全員が銃を持たないし、まして38度線なんて徴兵の若者は絶対に行かないとか、いじめは無いけど、お金持ちやコネのある学生は将軍付の秘書官になったりとかとか、、、

韓国の若者は、日本の若者と同じように社会性の無い猶予期間のような時期を送るものの、徴兵を境に一気に社会化するらしい。彼も20歳の頃はほとんど彼女たちと同じようだったのだが、徴兵を経験して26歳で大学に戻り、新聞記者になるために日本に来て経営学も学んでいる。彼が20歳の彼女達に向かって、目的意識がまだ無いのは若いからですよ〜〜。今は若いから〜、若いと深刻に考えないですよ〜、と若い若いを連発していたわけがここで判明。

う〜ん

この21歳〜23歳のあいだに何が両国の若者をわけてしまうのだろう・・・