ロボット三原則

robocar

第1条:ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって人間に危害を及ぼしてはならない。
第2条:ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第1条に反する場合は、この限りではない。
第3条:ロボットは、前掲第1条および第2条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

以前録画し忘れ悔しくて、なんとか再放送してほしいと願っていた番組が昨夜教育テレビで放映された。アメリカ国防総省主催の賞金1億円のロボットカーレースの開発ドキュメントである。メインイベントはカーネギーメロン大学イスラエル無人偵察機開発会社の一騎打ち。このことに関しては今後何度か書こうと思うが、今日はひとつだけ言いたい。兵器産業の連中はこのロボット三原則京都議定書を拒否したように無視するだろう。どんなSFストーリーテラーも及びもつかなかった決定をくだすだろう。

ロボット三原則修正条項:文中の「人間」を適宜「アメリカ人」に置き換える。

この映像に喜びはしゃぐ彼らを見ていると、SF作家アイザック・アシモフが、『われはロボット』(1950年)のなかで、ロボットの思考原理として提唱した『ロボット工学三原則』など、彼らの頭の片隅にもなくなっていることがわかる(もともとSF世界のことで何の拘束力も無いが・・)。ナノテクノロジー遺伝子工学とロボット工学が結びついて、人類は2025年(?)に消滅する可能性があると言った、天才ビルジョイの警告が妙に真実味を帯び始める。

http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/20001102207.html