17日(木)

unboy2005-11-17

宮島君がカチョーを伊丹まで迎えにゆくというので、僕と鈴木君でトーマスさんをもてなすことになった。大学に近い無法松という小料理屋に入ったのは21時を過ぎていただろうか、彼とは初対面だったが鈴木君がドイツで彼のアシスタントをしていた関係もあって、すぐに打ち解けていろいろな話を始める。オフィスで会ったときから風邪ぎみなのか凄く咳き込み、店に向かう道すがらも苦しそうにしていたこともあり、少し暖かいものを摂ってすぐにホテルに送ってゆこうと思っていた。
 ところがところが、エビスビールで乾杯をして料理を口にしたとたん、咳に替わって言葉が次々に繋がってやって来る。決して早口ではなく、一言一言確認するかのように・・。気がつくと23時30分。もう誰も客はいない。まだ話をしたそうな彼を鈴木君が見送り、僕は有馬まで戻るため駐車場へと向かった。そんな時だったと思う。宮島君からのコールあり、伊丹でずっと待っていたのにカチョーが飛行機に乗っていないという落ち込んだ声。能天気な僕はすぐに「キューバからだし、そんなもんじゃない?だって乗り継ぎでのトラブルもあるよ」と慰める。
 彼は、数日前にゾリオが急プライベートな問題で参加でいないと連絡してきたこともあって、ややナーバスになっていた。オープンするまで何年も準備してきたので気持ちは痛いほどわかるが、そう言って慰めるしかなかった。