キル・ビル3?

fresh gasoline

と間違えたくなるようなジャパンソサイエティーのエントランスに入ると僕が88年から89年にかけて作った「フレッシュ・ガソリン」が竹林のなかにデデ〜ンと設置されていた。全米を巡回したあと92年にサンディエゴのラホヤミュージアムに出品したりで、結構傷んでいるかもしれないと心配していたが完璧な状態。いまペイントを終えたばかりのような印象。さすがジェフリーが保管していただけに完璧なコンディションで驚いた。というのも日本のアート関係者が管理していた双子の「エステティック」がひどい状態になっていたことが頭のなかにこびりついていたからかもしれないが、アートの本場に引き取られて良かったなあと今にして思う。日本人の多くの作品が過去から現在に至るまで流出し続けていることを悲しく思っていたのだが、作品にとっては欧米の美術館やコレクターの手に渡ることのほうが幸福なのかもしれない。

以下は追い込みでてんてこまいのリトルボーイ展設置風景