ジェンキンス氏

のタイム誌インタビューをテレビが何度も伝えている。何を信じていいのか我々は複雑な時代に遭遇してしまったと思う。ほんとうは彼の壮絶な人生を感じて共感し、そして彼の言葉ひとつひとつの重みを感じたいのだが、どこか心のどこかに何もかも信じられないという思いがわだかまりのように残ってしまう。でも信じたい。「自分の人生で最大の失敗は北朝鮮に行ったこと、そして娘を救い出せたことがよかった・・」そう語る彼が終身刑を覚悟していたことは真実だろうと思う。そして細心の注意を払いながらここまで息を潜めて曽我さん一家はたどりついたのだ。

国家と個人の問題は香田さんに対する日本政府の冷淡さやジェンキンス氏に対するアメリカの対応を鮮やかに対比させた、悔しいがタイムやアメリカ軍が根本的な部分で見せる底力に我が政府は太刀打ちできない。ザルカウイの罪を咎め香田氏の名誉を回復されたい!そして曽我さん一家が静かに佐渡で暮らしてゆけるようにメディアも我々も彼らの存在を忘れてゆかねばならない。忘れることも大切だということを知る国民でありたい。