人工林の海

見渡す限りの人工林

昨日の夕刻、新千歳空港でレンタカーを借りたあと、苫小牧にある国立地球環境センターの塔に上った。エッジでダイアルアップなのであまりゆっくり書けないのだが、信じられないことに見渡す限りのカラ松の樹海。シベリアのタイガのまっただなかにいるような錯覚を覚えてしまう。この森は石炭生産が盛んに行われていたころ、坑木に使うために大量に植林されたとのこと。炭鉱がすたれた後、坑木以外に利用価値が無かったために伐採を免れて雄大な森に成長した。その偶然が生み出した幸福の森深く、ひっそりとこのアルミニウムの塔は立っている。
緑の海の針先に立ってぼんやりしていると、宇宙の端っこに繋がっているんだなあという不思議な気持ちになって涙ぐんでしまった。

今日はこれから飛行機で釧路に飛ぶ、いま温室効果ガスを精密に測定する技術では日本は先端を走っている。戦争に加担するのではなく、地球環境の為にこそ日本の科学技術を使うべきだと静かに思った。