市長さんの表敬訪問

をじきじきに受けるアートプロジェクトなんて初めての体験。大雨のぬかるみの中をお一人でちょこっと寄ってくれたのが嬉しいじゃないか。窯象もこれで益々気合が入ってハッスルハッスル間違い無し(^^)。

横浜トリエンナーレのあと、借金大王となったバッタ君を日本の大衆演芸のシステムに乗せて全国巡業しながら(別名ドサまわり)借金を回収するということを構想して以来、金沢で和てぬぐいを作ったり今回忍者をタームにしたりと結構和ものにはお世話になっている。今回もその流れを汲んで資本主義経済至上主義の日本社会に鉄槌を食らわせようとして「わらしべ長者型」のプロジェクトを構想したのだが、不思議なことに人が人を呼んでうまい具合に日本むかし話が進行中となった。

もちろんこれには取手アートプロジェクトの中心で動いてくれている市民参加の柴田さん達の貢献が巨大なのだが、みんなが笑いながら参加してくれるPJを提供できて僕も凄く幸せな気分なのである。その幸せ感が伝わったのかもしれないが、僕のプロポーザルを会場に見に来られた市長さんが、ご自分の田んぼを会場に提供しようと仰って、下見の時に直々に僕たちを案内してくださったことから色々な出来事が派生しつつある。

良いなあ〜。窯象の前での記念写真、何の利害も無いこの風景。どこかのエライさんがダライラマとかと握手して宣伝に使ったりするのとはわけが違う。目先の金や利権から遠いところにこそ、日本社会の未来があること社会の指導層が理解する時が早く来るように願いながら、アートが社会を動かすエコエンジンにするために外来種の現代美術がこの国に定着する方法を模索しつつ忍々するのである